証券会社にもペイオフ制度はあるの?

投資の知識

ご存知のように、銀行が倒産した場合は

1000万円まで保証されるペイオフ制度があります。

では、証券会社の場合は?

証券会社1社に多額の資金を預けている場合、

株や投資信託などが1000万円を超えた場合、

そのままにしておいてもいいのだろうか。。。

ふと、不安になったので調べてみました。

 

 

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証券会社で保障される金額は?

 

結論からいうと、

「証券口座」は分別管理によって保管されているので

全額保証される。

(ただし、最悪の場合は現金1000万円まで保証)

 

全額保証でいったんは安心したけれど、

「最悪の場合」って???

再び不安に。。。(´・ω・`)

 

証券口座は2段階で保護されている

 

証券口座の保護の仕組みを見てみましょう。

以下の、2段階で保護されています。

 

1) 分別管理

2) 日本投資者保護基金

具体的に説明しますね。

 

1) 分別管理

 

証券会社には、金融商品取引法で

「分別管理」が義務づけられています。

実は、証券会社は投資家の資産を直接管理していません。

え、それじゃあどこが管理しているの?

ってなりますよね。

 

管理しているのは、

株式や債券などの有価証券は、証券会社などを通じて

「証券保管振替機構(ほふり)」が。

MRFや投資信託は、信託銀行が管理しています。

以下の図のようなかんじですね。

 

このように、証券会社の経営とは別に管理されているので、

証券会社が倒産しても投資家の現金や株は

全額守られることになります。

もし、証券会社が倒産してしまったら、

移管手続きを行うことができます。

 

 

2) 日本投資者保護基金

 

万が一、証券会社が倒産し、

分別管理をしていなかった場合

1000万円までを保証する制度が「日本投資者保護基金」です。

 

つまり、投資家の資産は二重に守られているというわけです。

 

本当に安心?証券会社の「分別管理」

 

証券会社が分別管理を適正に行っていない場合は、

法律で厳しい罰則が定められています。

たとえば不適正だと判断された場合は、

6か月以内の業務停止処分、3億円以下の罰金が

課せられ、代表者・従業員は2年以下の懲役または

300万円以下の罰金に処せられるとされています。

かなり、厳しいですね。これなら安心できそうです。

 

また、証券業界では分別管理が適正に行われているか、

様々な角度からチェックする体制がとられています。

具体的には、証券会社は金融庁の検査や

日本証券業協会の監査を定期的に受けているのに加え、

監査法人または公認会計士によるチェックを

毎年受けることとされています。

さらに万が一、証券会社が破たんしそうになったときには、

日本証券業協会が特別監査に入ることになっています。

 

※参考資料「日本証券業協会」個人投資家向けリーフレット

ね、これなら安心…ですよね?

ほっとしたのは、あたしだけではないはず。

ぴんモモはまだ1000万なんて投資してませんが、

将来的にも安心していられそうです。(*´▽`*)

 

おさらい:銀行のペイオフ制度

 

ついでなので、銀行のペイオフ制度も

おさらいしておきましょう。

バブル経済の崩壊の際には、1996年に山一證券が自主廃業に

追い込まれただけでなく、北海道拓殖銀行が破たん、

銀行の一時国有化や統廃合が行われました。

わずか20数年前のことであり、今後も金融機関が

破たんしないという保証はありません。

 

ペイオフ制度と言うのは、

1金融機関、ひとり1000万円までの元金とその利息までは

保護される仕組みです。

普通預金や定期預金などの一般預金は

この制度によって保護されますが、

外貨預金や保険制度に加入していない外国銀行の

預金は対象外なので注意が必要です。

1000万円以上の資産がある人たちは、

複数の金融機関に分けておくと安心ですね。

複数の銀行と取引があるリッチな身分に

なってみたい。(*´ω`*)

夢を膨らませながら、コツコツがんばりますっ!

 

 

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