個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)って?
平成13年からはじまった私的年金制度iDeCo。
投資の話はいろんなところで取り上げられているので、
聞いたことがありますよね?

でも、どんな制度なの詳しく知らない。。。っていう人も
多いんじゃないの?

じゃあ、ポイントを整理しながらいっしょに見て行きましょう。
iDeCoは平成29年から、基本的に20歳以上~60歳未満のすべての人が
加入できるようになりました。

お得だって聞いたけど、どんな風にお得なの?

はいはい、maoちゃん。焦らないで。
まずは、仕組みを図解で説明しますね
iDeCoの仕組み
iDeCoは、国民年金や厚生年金といった公的年金に上乗せして、個人が任意で加入することができる私的年金の一つです。
こんな税制優遇メリットがある
①積立金額すべて「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できる。
②運用で得た定期預金利息や投資信託運用益が「非課税」になる。
③受け取るとき「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象になる。

サラリーマンの一番のメリットは、給与から引かれる
所得税・住民税が控除されるってことですね!
明細を見てみましょう、毎月結構引かれてませんか?

年末調整で戻ってくるのね。iDeCoの支払証明書は、
ちゃんと保管しとかないとだわ
ここに注意!
①掛金拠出の休止・再開はいつでも可能。
②納付方法は、本人口座から引き落とし、または給与天引きが選べる。
③口座引き落とし日に残高不足の場合、その月は未納となる。(追納は不可)
④掛金の変更は、毎年1月~12月(引落しベース)までの間に1回だけ可能。
デメリット
① 60歳になるまで、引き出すことができない。
② 50歳以上の人は、通算加入者等期間によって受給開始年齢が異なる。(※①後述)
③ 退職や転職した場合の手続きが面倒。

休止は出来ても、引き出すのは60歳までできないんですね

終身雇用制度が崩れつつある日本。退職や転職のことも考えないとね
iDeCoの掛金の上限と節税効果
自分の毎月の掛金額を確かめよう
iDeCoの毎月の掛金額は、加入対象者ごとに次のように決まっています。

賭け金は上限いっぱいに賭ければいいというわけではなく、
60歳まで払い続けることを考えて決めましょう

女子の場合は出産や子育てなどで、途中で休職したり辞めたりする
場合もあるかもしれないしね
iDeCoの魅力は3段階の節税効果
では、さっきポイントだけ確認したiDeCoの魅力を、さらに詳しく見て行きましょう。
①掛金は全額「所得控除」
例えば掛金を毎月2万3,000円×12ヵ月=年27万6,000円払うと、全額が所得控除されて「所得税・住民税」の負担が減ります。
※運用益に対して20%課税を前提で計算。税率が変更となった場合は、結果も異なります。

すごい節税効果ね!

だから、60歳まで積み立て可能だと思った人はおススメなんです!
運用時
iDeCoの売買で得られた売却益、利息や配当金は全額非課税になります。
通常は税率20.315%です。消費税を考えると、
この高さと節税効果がわかりますよね。
受け取り時
A:年金として受け取る場合
公的年金と同じく雑所得となり、公的年金等控除が受けられる。
B:一時金として受け取る
退職所得となり、退職所得控除が受けられる。
50歳以上の人は受給開始年齢が遅くなる
60歳になれば受け取れるiDeCoですが、50歳以上の人は60歳までの期間が
10年未満になるため、受給開始年齢が延びる点は注意が必要です。
下記の図を参照してください。

たとえば53歳からiDeCoをはじめて、
通算加入者等期間が6年以上8年未満に該当する場合は…

満62歳からの支給になるのかぁ。
なるべく早めにはじめる方がいいってことね
iDeCoはどこで申し込めるの?
銀行や証券会社などの金融機関で、申し込むことができます。

金融機関を選ぶときに注意したいのは、ずばり手数料です!

iDeCoって、どんな手数料がかかるの?
0円~月額617円までこんなに差がある手数料
せっかくiDeCoで節税(所得控除&非課税)、資産運用でいるのだから、
その入口でトクしなければもったいない!
たかが、600円くらいって思わないですよね?
だって毎月ですから、機関で違う「運営管理手数料」は
しっかりチェックしましょう!
さて、その前に。。。
iDeCoにかかるすべての手数利用を確認してみましょう。
※ *1、*2については、後半で説明。

運用期間が30年の場合、毎月の運営管理手数料の差は
最大で162,000円になる場合も!?
2019年9月現在、「運営管理手数料0円」の機関は?
「SBI証券」
「楽天証券」
「マネックス証券」
「イオン銀行」
「松井証券」
「大和証券」
「条件付き」で0円のところは、
「野村證券」
*掛金1万円以上(引き落としが行われる月の手数料が対象)、または残だな100万円以上。
「りそな銀行」
*2年間0円、2年後以降は年額で648円割引(年額手数料3,792-648=3,144円)。
「みずほ銀行」
*条件A・Bのいずれかを満たす場合
A/iDeCo残高または家計金類型学が50万円以上。
B/掛金月額1万円以上。iDeCo専用ウェブサイトにてメールアドレス登録。
「SMART FOLIO〈DC〉」にて目標金額登録
加入者*1」と「運用指示者*2」の違いは?
加入者とは?
確定拠出年金(iDeCo)の口座に毎月、掛金を拠出している人です。
運営指図者とは?
何らかの理由で毎月の拠出をストップし、iDeCoの口座で金融商品の運用だけを
行っている人のことです。
運営指図者になる場合は、資格喪失届を提出し、掛金の拠出を止めます。
再び掛金の拠出を開始したい場合は、所定の手続きを経て加入者に戻ることができます。

さて次はおすすめ証券会社と、たくさんあるiDeCoの金融商品選びに
ついて考えてみたいと思いま~す。